NPO法人 北海道こどものこころと発達支援センター

北海道こどものこころと発達支援センターの目的は、乳幼児期における発達しょうがい・児童虐待などの早期発見と早期支援、学童期の軽度発達しょうがい・多動しょうがい・学習しょうがい・情緒しょうがい・心身症などに対する精神発達支援と家族支援を目的とする相談事業、このようなこども達の義務教育終了後の社会参加のための就労支援を行うことです。
このような包括的事業を行うため、医療法人社団北海道こども心療内科氏家医院と密に連携し、また種々の福祉機関、教育機関と連携することも視野に入れ、こどものこころと発達を支援するために設立されました。

理事長 氏家 武


1.NPO法人北海道こどものこころと発達センター設立趣旨

設立趣意書

1 趣旨

 近年、こどもを取り巻く社会や家庭・教育環境などが多様化し、またIT化に伴う生活環境の急激な変化によって、こども達の健やかな精神発達の保障が危ぶまれるようになってきている。

 平成11年に北海道こども心療内科氏家医院が開設されたが、毎年新たに約1000人の患者さんがさまざまな精神心理的困難を抱えて受診している。中でも、自閉症や多動性しょうがいなどの発達しょうがい・行動しょうがいと不登校やさまざまな心身症で悩むこども達が増えており、こども達の精神発達のサポートとこころのケアに対する必要性は一層の増加傾向にある。

 医療機関では、そのようなこども達と家族に対し医学的診断、心理判定などを行い、療育的な取り組みとして言語聴覚士や臨床心理士による個別指導、グループ指導、精神科デイケアなどを継続的に行っている。しかし、このような取り組みでは個々の細かいニーズに合わせた包括的なサポートを行うにはまだまだ不十分であり、現状の医療施設だけでの取り組みには限界があることは事実である。特に、さまざまな家庭や学校での問題や悩みに幅広く継続的に対応し、こども達と家族が安心する居場所を確保するためには医学的な対応だけでは十分ではなく、社会福祉の観点からの支援が望まれる。

 さらに、発達しょうがいを抱えるこども達と家族が安心して社会で生活して行けるようになるためには、乳幼児期における早期発見と早期家族支援のシステムを作り上げることが急務である。そのためには、医療と福祉、教育など幅広い分野が連携し、総合支援体制の構築が望まれる。

 「北海道こどものこころと発達支援センター」は、このような背景を基盤にしており、その目的は特に、発達しょうがいの乳幼児期における問題の早期発見と早期支援、学童期の高機能自閉症(アスペルガーしょうがいを含む)、多動性しょうがい、学習しょうがい、不登校やさまざまな情緒しょうがい・心身症に対する発達支援と家族支援を目的とする相談事業、このようなこども達の義務教育終了後の社会参加へのサポートを提供することなどである。このような包括的な支援を行うため、北海道こども心療内科氏家医院と密に連携し、また種々の福祉機関、教育機関と連携することも視野に入れ、こどものこころと発達を支援するために設立するものである。

2 申請に至るまでの経緯

 北海道こども心療内科氏家医院での5年間のこどものこころと発達の支援に関する経験から医療機関だけでの支援・対応の限界を感じ、一方、福祉と教育的視点からの支援と連携の必要性を認識し、これらを包括した総合的な支援体制を樹立することが必要であるとの考えに至り、組織的に確立した立場で「こどものこころと発達のサポート及び家族支援などの場」を提供すべきと考え、法人の設立に至った。 

平成17年11月13日

特定非営利活動法人
北海道こどものこころと発達支援センター
設立代表者   氏家 武
(医療法人社団北海道こども心療内科氏家医院 理事長)


2.NPO法人の活動

(1)地域活動支援センター「ひまわり」
(2)発達障がい児の家族と専門医療機関・療育施設・教育機関への支援事業